「SHIfT園芸」代表 金子 雅紀さん/旭市神宮寺在住
10年越しの夢を叶え、
「独立」という新たな未来へスタート!
神奈川県平塚市出身。農業の盛んな地域で生まれ育ち、その楽しさに魅了されて農業高校・農業大学校で学んだ後、旭市で13代続く農場「株式会社冨田農場」へ就職。就農5年…
祖父母は旭市の駅前でスポーツ用品店を営み、母親は元陸上部というスポーツが身近にある環境で育った川上さん。ご自身も中学生の頃から陸上に打ち込み、大学にはスポーツ推薦で進学。あの箱根駅伝の予選会にも出場し、本選の運営チームとしても参加されていたそうです。そんな川上さんが、アパレルの世界に入るきっかけは何だったのでしょうか。
「中学生の頃から、“好きなことを仕事にしたい”と思っていました。周りと一緒の枠組みにはめられるのも、スーツや作業着など決められた服を着て働くのも嫌だったんです。最初は、アニメが好きなので声優やラジオパーソナリティなど、声の仕事をしたいと思ったんですが、そのためには専門学校で学ぶ必要があるし、卒業してからもとても狭き門だということを知って、自分には難しいかなと。その次に好きなものが洋服で、自分の好きな服を着て働けるアパレルの世界に入りたい!と思いました。アパレル業界はアルバイトから正社員になる人も多いので、大学在学中にアルバイト入社して、最初から『社員になりたいです!』とアピール。アルバイト期間を経て正社員になり、メンズカジュアル部門の責任者として、洋服の配置やマネキンディスプレイ、仕入れなど全てを任されていました」
大好きなアパレルの世界で充実した毎日を送っていましたが、コロナの蔓延により職場環境が変わってしまいます。
「僕は洋服が好きだけど、接客も大好きだったんです。でもお客様とのコミュニケーションも控えないといけないし、できてもマスク越しだし、周りの雰囲気もピリピリしていて、何だか少し人間疲れしてしまって。ちょうどその頃、今の奥さんとの結婚の話も出ていて、旭市なら子育ても伸び伸びできそうだし、母親が近くにいるので何かと安心だし、それなら地元に帰って自分のお店を出そうかなと思い、旭に戻ることにしたんです」
2021年に旭市に戻り、翌年結婚。その間に古着の専門知識を培うために地元の古着倉庫で約2年間アルバイトとして修業を積み、2023年4月に念願の自身のお店「古着屋FUKSO」をオープンさせます。
「以前勤めていたのがセレクトショップだったので、古着は好きだけど知識がなかったんです。やるからにはがっつり専門的な知識を学びたいと思い、先輩方からいろいろ教えていただきました。1年くらい経った頃に、母親や奥さんからお店をいつ出すのかとせっつかれるようになって(笑)。まだ物件探しもしていないしどうしようかな…と考えていたときに、偶然不動産会社に勤めている同級生に会ったんです」
久しぶりに会った同級生に、お店をやるために地元に帰ってきた話をしたところ、現在の店舗物件を紹介してもらったそう。
「もともとここは取り壊す予定だったんですが、早めに言えばなんとかなる!と大家さんに掛け合ってくれて。奇跡的にタイミングが重なって、考える間もないくらい急ピッチに話が進んでいく中で、これはもう身を任せるしかないなと覚悟を決めました」
そこからは商工会の方に事業計画書を見てもらったり、母親に教えてもらった旭市の「空き店舗活用補助制度」を利用したりと、周りのさまざまなサポートを受けながら準備を進め、約半年という短期間で店舗オープンを実現させました。
市内にある空き店舗を活用して事業を行う方へ、改装費や賃借料など経費の一部を支援します。
川上さんは事業計画を立てる際に客層を想定していましたが、いい意味でそれが裏切られたと話します。
「10代後半から30代くらいの方が多いと思っていたんですが、意外にこの辺りのご年配の方がよく来てくれるんです。60代後半から70代くらいの方や、SNSなんて見ていない年代の常連さんもいて、オープン2~3週間後にロードバイクでバーッとやってきて以来、ずっと通っていただいています」
さらに、中学生のお客様も多く、茨城や横浜から来てくれた方もいらっしゃるそう。
「あとはやっぱり、僕と考え方が同じ人。ファストファッションのお店のものだと、例えば同窓会や街で会ったときに、その服あのお店で買ったでしょってみんな分かるじゃないですか。そういうのが嫌、人と違うものが欲しいという方が来てくださるんです」
お客様とのコミュニケーションを大切にしている川上さんは、ご自身のお店が、大好きな洋服を通じて、会話や新しい関係が生まれる場所になることを願っています。
「お客さん同士が知り合いになって、付き合ったり結婚したりして、そういう報告をしてくれたらめちゃくちゃ嬉しいな、とか妄想しています(笑)。価格設定にもこだわっていて、都内より絶対安い価格にしたい。僕が子どもの頃もそうだったけど、都内に遊びに行きたいけど、そこに行くための洋服がないんですよ。だからうちで買った古着で都内に遊びに行って、浮いたお金で少し背伸びして都内で買った服を『店長これ買ったよー!』なんて見せてくれたらすごく嬉しい。行きつけのカフェやバーみたいに、みんなが集まってあれこれ話せるような洋服屋になれたらいいなと思っています」
さらに、千葉県多古町を中心としたラジオ局「たこみんFM」のラジオパーソナリティを務めるなど、夢のひとつだった“声の仕事”も経験することができました。
「旭市に戻っていなかったら、自分の店も、声の仕事も、子育ても、やりたいと思っていたことは何も叶っていなかったかもしれない」と言う川上さん。5年後、10年後の夢は?という問いに、今と同じように、お客様と楽しく過ごせていけたら幸せだと答えてくれました。
子どもと一緒によく遊びに行く千葉県東総文化会館前の公園です。まだ学校にあがっていないような小さい子どもでも安心して遊べる環境ですし、息子も気に入っています。実は僕が小学生の頃によく遊んでいた場所でもあるんです。
初めて旭に来た方におすすめしたいのは、うちのような洋服屋とか、お弁当屋さんやお肉屋さんなど、地域のお店に行ってみること。ちょっと勇気を出してお店に入ってみたら、意外と「自分だけかな?」と思っていたようなコアな趣味の人と知り合いになれたり、いろんな人との繋がりが広がったりすると思います。
あと、お子さんのいる方は子育て支援センター「ハニカム」に顔を出してみると、ママ友づくりのきっかけにもなるんじゃないでしょうか。
育児相談や子育て関連の各種行事を開催している地域の親子の交流の場。旭市内に住んでいる保育所(園)や幼稚園に在籍していない3歳未満のお子さんとその保護者が対象です。
https://www.city.asahi.lg.jp/soshiki/12/2179.html
Living in Asahi Time.
「古着屋FUKSO」川上 克真 さん/旭市ニ在住
旭市の駅前でスポーツ用品店を営んでいた祖父母、元陸上部の母を持ち、自身も大学に陸上で推薦入学したという旭市育ちのアスリート。「好きなことを仕事にしたい」という思いから、大学在学中にアパレル企業にアルバイト入社し、大好きなファッションの世界へ。正社員としてキャリアを積んだ後、古着屋での修業期間を経て2023年4月に「古着屋FUKSO」をオープン。
「SHIfT園芸」代表 金子 雅紀さん/旭市神宮寺在住
神奈川県平塚市出身。農業の盛んな地域で生まれ育ち、その楽しさに魅了されて農業高校・農業大学校で学んだ後、旭市で13代続く農場「株式会社冨田農場」へ就職。就農5年…
芸術家:ユン・ソベさん/旭市三川在住
韓国・ソウル出身。築120年以上の古民家を1年以上かけてリノベーションして2021年7月にオープンした「古民家美術館飯岡」代表。ご自身もアーティストとして創作を…
チア&ヨガスクール「Shell Studio」Mihoさん/旭市東足洗在住
千葉県四街道市から移住。チアダンスやヨガなど数々のインストラクター資格を持ち、現在はチア&ヨガスクール「Shell Studio(シェルスタジオ)」のインストラ…